山の手病院の食事の特徴のひとつである嚥下困難食(嚥下食)は、脳血管疾患後の障害が残る方や高齢による嚥下機能の低下、誤嚥性肺炎を繰り返す等、いずれも誤嚥のリスクを有する方向けに用意した食事です。 これまで食事による経口摂取が困難になった場合、栄養ルートの確保として経腸栄養や静脈栄養が選択されてきましたが、「経口摂取こそ、最高の栄養法であり、栄養管理の最終目標である。」と言われるように、急性期後の管理として私たち栄養士は、食べ物の形状を変えて安全に食べ易く、飲み込み易くした食事を提供してます。また、特殊治療食品の使用により少量でもエネルギー・たんぱく質量を充足でき、褥瘡予防にも配慮しています。
基準エネルギー:1100kcal
基準たんぱく質:50g
嚥下困難食の条件
- ①食べ物が咀嚼しやすい硬さで、均一性がある。
- ②口の中でまとまり易く、バラバラにならない。
- ③さらさらではなく、飲み込みやすい粘性がある。